歴史

多くの寺は菩提を弔うため創建されますが、
瑞龍寺は廃仏毀釈の法難さめやらぬ百十余年前の札幌で、
臨済禅に拠り己中の仏を探す八名の居士と、
その師で聖僧といわれた松原盤龍老師が建立した
臨済宗妙心寺派の禅寺です。

平成30年(2018)8月臨済宗妙心寺派宗門初の「大衆禅堂」の認可を受けました。

瑞龍寺の始まり

治42年(1909)、札幌の8名の財界人が、
坐禅の修行を志し集まったことにより、瑞龍寺の歴史が始まりました。
この方々の請いを容れて、禅の指導に当たられたのが、
徳の人・聖僧と言われた松島瑞謜巌寺第126世住職松原盤龍老師でした。

正5年 (1916)、北海道に臨済禅を広めなくてはならないとする盤龍老師の熱い志に導かれて、
師弟の間に坐禅会場としてのお寺を作ろうという声が高まり、現在地に坐禅道場(当時名称:北海道場)が建てられました。
開山である盤龍老師は、このお寺を大円山瑞龍寺と名づけられ、
自らの師である相国獨園禅師を勧請して勧請開山とされました。

正12年 (1923)、松原盤龍老師、2代住職に就任された盤龍老師の法嗣である三浦承天老師、
また禅道会の人たちの努力により、現在の本堂が建立されました。